注目キーワード
  1. 銘柄分析
  2. 仮想通貨
  3. 副業
  4. その他

【徹底解説】RSIの正しい見方とチャートへの活用術

FXにおけるテクニカル指標の一つであるRSI(Relative Strength Index)については、初心者から上級者まで幅広く活用されている指標です。RSIはいわば相場の「過熱度合い」を示す指標で、現在の相場が買われすぎなのか売られすぎなのかを判断するのに役立ちます。本ブログではRSIの基本的な理解から、実際の使い方、長所と短所まで詳しく解説していきます。チャートを読み解くうえで重要なRSIの活用法を学んでいきましょう。

1. RSIとは何か?

finance

RSI(Relative Strength Index)はFXにおけるテクニカル指標の一つで、「相対力指数」を意味します。RSIは相場の買われすぎ・売られすぎを分析し、過熱感を判断するためのオシレーター系インジケーターです。以下にRSIの特徴をまとめます。

  • RSIは相場の過熱感を示すオシレーター指標であり、チャート上に表示されるサブチャートに表示されます。
  • RSIの値は0~100%の範囲で推移し、その値がどの水準に位置しているかで相場の過熱感を判断することができます。
  • RSIの一定期間は一般的に9、14、50などが使用されます。

それでは、RSIの計算方法を見てみましょう。

  1. 一定期間の上昇幅の合計を計算します。
  2. 一定期間の下落幅の絶対値の合計を計算します。
  3. 上昇幅の合計を下落幅の合計で割り、それを100から引いた値がRSIの値となります。

次に、RSIの使い方について説明します。

  • RSIが70を上回る場合、相場が買われすぎと判断され、売りサインとなります。
  • RSIが30を下回る場合、相場が売られすぎと判断され、買いサインとなります。
  • また、RSIが50を超えると上昇トレンドが強まり、50を下回ると下降トレンドが強まると言われています。

RSIは相場の過熱感を分析する上で有用な指標ですが、特定の相場環境では正確なサインを出すことができない場合もあります。そのため、RSIを使用する際には、その特性や得意とする相場環境を理解し、他の指標との組み合わせや判断材料として活用することが重要です。

2. RSIの計算方法

finance

RSI(相対力指数)の計算方法は以下のようになります。

2.1. RSIの基本式

RSIの計算には以下の基本式が使われます。

RSI = 100 - (100 / (1 + (上昇幅平均 / 下落幅平均)))

この式では、一定期間の上昇幅と下落幅の平均値を用いてRSIを計算します。具体的な計算手順は以下の通りです。

  1. 一定期間(例えば14日間)の上昇幅と下落幅の平均値を求めます。
  2. 上昇幅の平均値を「A」とし、下落幅の平均値を「B」とします。
  3. RSIの値を計算式に当てはめて算出します。

2.2. RSIの計算手順

RSIの計算手順は以下の式を順番に適用します。

  1. 最初に14日間RSIを求める式(公式1)

A:14日間の値上がり幅の平均
B:14日間の値下がり幅の平均

  1. 2日目以降の14日間RSIを求める式(公式2)

A':14日間の値上あがり幅の平均
B':14日間の値下がり幅の平均

公式2では、前の足で計算したRSIを最新のRSIの計算に使います。具体的には、以下の計算式を適用します。

A':(前の足で計算したRSI×13+当日の値上あがり幅)÷14
B':(前の足で計算したRSI×13+当日の値下がり幅)÷14

2.3. RSIの計算パターン

RSIの計算には2つのパターンがあります。AパターンとBパターンと呼ばれます。

2.3.1. RSIの計算式Aパターン

Aパターンでは、以下の計算式を使用します。

RSI = A ÷ (A + B) × 100

Aは直近14本について、終値で前の足から上昇した値上がり幅の平均を表し、Bは直近14本について、終値で前の足から下落した値下がり幅の平均を表します。

2.3.2. RSIの計算式Bパターン

Bパターンでは、以下の計算式を使用します。

RSI = A' ÷ (A' + B') × 100

A’は(前の足で計算したRSI×13+当日の値上あがり幅)÷14を表し、B’は(前の足で計算したRSI×13+当日の値下がり幅)÷14を表します。

ワイルダーによると、Bパターンの方がスムージングされた滑らかなラインを描画することができるとされています。

以上がRSIの計算方法です。実際に計算する際には、適用する期間やパラメータ設定によって結果が変わることに注意してください。リアルタイムのRSI値は証券会社のアプリなどを利用して簡単に確認することができます。

3. RSIの使い方

finance

RSIを活用する際には、以下の3つの方法があります。

3.1 相場の行き過ぎから反転が近いと予想する使い方

RSIを利用した判断の中で、最もシンプルな方法は、70~80を超えた時に売りの逆張りをし、20~30を下回った時に買いの逆張りをすることです。これは相場が行き過ぎた状態から反転が近いと予想する手法です。

ただし、この手法には注意が必要です。RSIは値動きの強さを数値化する指標であるため、大きなトレンドの初動では急激に反応することがあります。そのため、RSIが逆張りのシグナルを出しても、相場がなかなか反転しない場合があります。このような場合は、ポジションが損失を出す可能性があるため、注意が必要です。

3.2 相場転換の可能性を示唆するRSIのダイバージェンス

相場が新高値や新安値を付ける中、RSIがそれに追随せずに高値や安値を更新できない場合、相場転換の可能性を示唆するRSIのダイバージェンス・パターンに注目します。

ダイバージェンス・パターンは、値段が動いたことによってポジションを手仕舞いし、それによって値幅が広がる現象です。このパターンはトレンドの大転換のシグナルとなることもあります。ダイバージェンスを確認するためには、RSIの表示部分にトレンドラインを描画するツールを利用すると良いでしょう。

3.3 トレンドの継続を示唆するRSIのリバーサルシグナル

RSIは通常、相場の反転を予測して逆張りの売買に利用されますが、トレンドの継続を示唆するシグナルとしても応用できます。このシグナルは隠れたダイバージェンス(Hidden Divergence)とも呼ばれ、値動きとRSIの逆行現象に注目します。

上昇トレンドの場合、値動きが押し目を形成しても価格がトレンド中の安値を更新しない状況が発生し、その間にRSIだけがトレンド中の安値を更新することがあります。下降トレンドの場合は、価格の高値とRSIの高値を比較してリバーサルを確認します。RSIのリバーサルシグナルは、トレンド途中の押し目の判断に有効な分析手法として知られています。

以上がRSIの基本的な使い方ですが、RSIを活用するには練習と経験が必要です。また、相場の状況やトレンドの変化に応じて使い方を調整することも重要です。

4. RSIの長所と短所

stocks

RSI(相対力指数)は非常に人気のあるテクニカル指標ですが、その使用には長所と短所があります。

長所:

  1. 買われすぎと売られすぎを判断できる – RSIは、相場の過熱感を把握するために使用されます。RSIが70%以上の場合は買われすぎと見なされ、30%以下の場合は売られすぎと見なされます。

  2. トレンド相場で有効 – RSIは特に相場が横ばいのトレンドで機能する傾向があります。相場が横ばいの場合、RSIの買われすぎと売られすぎの水準を使用することで、適切な売買のタイミングを見つけることができます。

  3. 相場の強弱を数値化 – RSIは値動きの強弱を数値で表すため、相場の勢いやモメンタムを簡単に把握することができます。これにより、相場の動きに敏感に反応することができます。

短所:

  1. トレンド相場では機能しづらい – RSIは強いトレンド相場では機能しづらい傾向があります。強いトレンドが発生すると、RSIは買われすぎや売られすぎの水準を示し続けたり、誤ったサインを出すことがあります。

  2. 短期的な値動きに特化 – RSIは短期的な値動きの判断に特化しています。長期的な値動きの判断には適していない場合があります。

  3. 相場の状況によってダマシが多い – RSIは相場の過熱感を判断するために使用されますが、相場の状況によっては正確なサインを出しにくいことがあります。このため、RSIを使用する場合は他のテクニカル指標との組み合わせや相場のトレンドを考慮する必要があります。

RSIは非常に役立つツールですが、その使用にはいくつかの制限があります。トレンド相場での使用や他の指標との組み合わせなど、適切な使い方をすることが重要です。

5. RSIを使う際の注意点

finance

RSIを利用する際には、以下の注意点に留意する必要があります。

ダマシに注意する

  • RSIは一定の値幅を行き来するレンジ相場に適しており、明確な方向性を示すトレンド相場ではあまり有効ではありません。
  • 強いトレンドが発生する場合、ダマシも発生する可能性があるので、注意が必要です。
  • トレンドが明確に形成される場面では逆張りをすることが難しいため、慎重な判断が必要です。

RSIだけに頼らない

  • RSIは単体のテクニカル指標であり、他の指標と組み合わせて分析することが重要です。
  • RSIのダマシを避けるためにはMACDやボリンジャーバンドなど他の指標との組み合わせが有効です。
  • たとえば、ADX(平均方向性指数)とMACDを同時に使用することで、より正確な分析が可能となります。
  • RSI・MACD・ADXなどの3つの指標を併用することで、より優れたトレードを目指すことができます。

RSIの期間を検討する

  • RSIの期間を変更すると、振幅の回数が異なることに留意する必要があります。
  • 通常、14日間のRSIが推奨されていますが、経験的には5日から10日のRSIを使用する方がトレードがうまくいくことが多いです。
  • 期間を変更することで、買われ過ぎや売られ過ぎの数字を調整することも有効です。

RSIの限界を認識する

  • RSIは相場の過熱感を判断する目的の指標ですが、必ずしも正確な予測ができるわけではありません。
  • そのため、RSIを利用する際にはその限界を認識する必要があります。
  • RSIはトレンド相場での効果が低い場合や短期的な値動きの判断に特化していることを理解し、他のテクニカル指標と組み合わせて考えることが重要です。

独自の分析手法を構築する

  • RSIを含めたテクニカル指標は単なるツールであり、参考要素に過ぎません。
  • 個々の投資スタイルや相場観に合わせて、独自の分析手法を構築することが重要です。
  • 自身の経験や知識を活かして、RSIを含むさまざまな指標を組み合わせてトレードの判断に役立てましょう。

以上が、RSIを使う際の注意点です。RSIは有用な指標ですが、注意しながら使用することが重要です。

まとめ

RSIは相場の過熱感を判断するための有効なツールですが、その特性や限界を理解し、他の指標と組み合わせて活用することが重要です。相場の動向に応じて柔軟に対応し、自身のトレード戦略に合わせて指標の期間や使い分けを検討することで、より精度の高い分析と判断が可能になります。テクニカル指標は参考要素に過ぎず、最終的には自身の経験と知識を活かしたトレード判断が重要となります。RSIをはじめとする様々な指標を組み合わせ、自身のトレード手法を構築していくことが、安定したトレード成績につながるでしょう。

よくある質問

RSIはどのような指標ですか?

RSIは相場の過熱感を示すオシレーター指標です。RSIの値は0%から100%の間を推移し、70%を超えると買われ過ぎ、30%を下回ると売られ過ぎと判断されます。RSIは相場の強弱を数値化し、トレンド相場での利用に適しています。

RSIの計算方法はどのようになっていますか?

RSIの計算には「上昇幅の平均÷(上昇幅の平均+下落幅の平均)×100」という式が使用されます。具体的には、過去一定期間の終値の上昇幅と下落幅の平均を算出し、それらの比率からRSIの値を算出します。計算方式にはAパターンとBパターンがあり、Bパターンの方がスムーズな曲線を描きます。

RSIの使い方にはどのようなものがありますか?

RSIを活用する際は、①相場の行き過ぎから反転が近いと予想する、②RSIのダイバージェンスに注目する、③RSIのリバーサルシグナルを活用するといった方法があります。ただし、トレンド相場では機能しづらいため、他の指標との組み合わせが重要です。

RSIを使う際の注意点は何ですか?

RSIを使う際は、ダマシに注意が必要で、RSIだけに頼らずに他の指標と組み合わせて分析することが重要です。また、RSIの期間設定を検討したり、指標の限界を認識し、自身の分析手法を構築することも大切です。

finance
最新情報をチェックしよう!