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月面開発ベンチャー株「ispace」徹底解説!宇宙ビジネスの未来を拓く銘柄分析

宇宙開発ベンチャー企業であるispaceのIPO(新規上場)を控え、その会社概要、株価指標、株価チャート、売上高と利益などに関する詳細な情報をお届けします。ispaceの事業内容や将来性、投資判断の参考になる指標についても解説していきますので、ぜひご覧ください。

1. 会社概要

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ispaceは、月面開発事業を手掛ける企業であり、本社は東京都中央区日本橋浜町に所在しています。平成22年9月1日に創業され、代表取締役CEOである袴田 武史氏が会社を牽引しています。ispaceは月面開発事業に特化し、2022/3期の売上高構成比率は月面開発事業が全体の100%を占めています。

1.1 会社情報

以下はispaceの詳細な情報です。
– 所在地: 東京都中央区日本橋浜町三丁目42番3号
– 代表者名: 袴田 武史氏(昭和54年9月3日生まれ)
– 設立日: 平成22年9月1日
– 資本金: 9302万円(令和5年3月8日現在)

1.2 大株主

ispaceの大株主は以下の通りです。
– 1位: 袴田 武史氏(株数: 1200万株、シェア: 22.26%)
– 2位: 株式会社INCJ(株数: 611万7800株、シェア: 11.35%)
– 3位: インキュベイトファンド3号投資事業有限責任組合(株数: 599万2580株、シェア: 11.12%)
これらの大株主は合計で68.35%の株式を保有しています。

1.3 関連会社

ispaceの関連会社には以下の企業があります。
– ispace EUROPE S.A.(連結子会社)
– ispace technologies U.S., inc.

1.4 IPO(新規公開株式)について

ispaceは宇宙ベンチャーとして初めてのIPOを控えています。ただし、業績面での赤字や研究開発費の増加が課題となっており、想定される発行価格は244円です。IPOの公開規模は比較的大きく、一般的に人気を集める可能性があります。ただし、注意点としては、ミッション1の完了予定が上場後の4月下旬となっていることです。

1.5 事業内容と将来計画

ispaceは月面開発事業に注力しており、現在はペイロードサービス、データサービス、パートナーシップサービスの提供を行っています。将来的には3回の月面着陸ミッションを計画し、2024年までに実施する予定です。ミッション1では約12.43kgのペイロードを輸送し、ミッション2では約10.5kgのペイロードを計画しています。また、ミッション3では約95kgの米NASAのペイロードなども輸送する予定です。ispaceは従業員数220人を擁し、ランダーのサイズアップも予定しています。

1.6 業績見通し

2024年3月期の売上高は前期比529.7%増の61.9億円と予測されています。経常損失も前期の112.8億円から改善し、78.8億円となる見込みです。大幅な増収が期待されており、ミッション1の完了やミッション2の開発進捗による影響が予想されます。また、データサービスの売上も計上される予定です。

1.7 IPOの情報

ispaceのIPOに関しては以下の情報があります。
– 想定仮条件水準での時価総額は約157~235億円程度です。
– 公開規模は50~70億円になる見込みです。
– 投資会社やファンドを含む株主には、ロックアップ期間や継続所有確約が設けられています。
– 一部の公開株は海外でも販売される予定であり、親引けも予定されています。そのため、需給のタイト化が予想されます。

ispaceのIPO情報に加えて、トライアルHDも同時に上場予定です。

2. 株価指標

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株価指標には、PER(株価収益率)とPBR(株価純資産倍率)があります。これらの指標は、企業の株価と利益、純資産の関係を示す重要な要素です。

2.1 PER(株価収益率)

PERは、企業の利益に対して株価が何倍かを示します。ispaceのPERは現在赤字のため、算出ができません。株価収益率が高い場合、市場が企業の将来の成長性を評価していることを意味し、低い場合は逆を示すことがあります。

2.2 PBR(株価純資産倍率)

PBRは、株価が1株当たりの純資産の何倍かを示します。ispaceのPBRは15.20倍であり、株価が純資産に比べて高いことを意味します。PBRが低い場合、市場が企業の実態価値を低く評価している可能性があります。

なお、EPS(1株当たりの純利益)とBPS(1株当たりの純資産)も株価指標の重要な要素ですが、ispaceのEPSとBPSの値は現在の参照先で確認できません。

以上がispaceの株価指標に関する情報です。株価収益率や純資産倍率などの指標は、投資判断の参考にすることができますが、それだけでは全体的な会社の状況を判断することはできません。

3. 株価チャート

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ispaceの株価チャートを分析していきましょう。株価チャートは、過去の株価の推移をグラフで表したもので、投資家が株価のトレンドや変動を把握するために利用されます。

長期チャート

ispaceの株価は上場以来、上下に大きく変動しています。特に、ロックアップ期間の終了などの要因により、急落した期間もありました。直近の1年の日足チャートを見ると、2023年4月19日に2,373円の高値をつけた後、下落傾向が続いています。

短期チャート

最近の6か月間のチャートを見ると、10月に急落した後は横ばいが続いています。1月に一時的な上昇が見られましたが、現在は再び下落傾向にあります。

以上がispaceの株価チャートの概要です。株価の変動を把握することで、投資時の判断材料となることがあります。しかし、株価チャートは過去のデータを元に予測するものではなく、将来の株価を保証するものではない点に注意が必要です。

4. 売上高と利益

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ispaceの売上高と利益についてご紹介します。

直近の売上高

2023年3月期の直近の売上高は、前期比46.0%増の9.8億円となっています。この増加は、ペイロードサービスのミッション1の売上高増加によるものです。

2023年度の予想

2023年度の売上高は、前年度比529.7%増の61.9億円を見込んでいます。ただし、経常損失は78.8億円になる見通しです。

ペイロードサービスの成長

ペイロードサービスでは、ランダー開発に取り組んでおり、打上げから着陸までの間に10段階のマイルストーンを設定しています。2022年12月に打上げが成功し、これが2023年3月期の売上高増加に寄与しました。

パートナーシップサービスの課題と期待

一方、パートナーシップサービスでは、新規顧客の獲得に努めつつ、ミッションスケジュールの変更により売上高は減少しました。ただし、ルクセンブルク子会社では受託研究開発売上が期待されています。

2024年度の見通し

2024年3月期の売上高は、前期比529.7%増の61.9億円を見込んでいます。ただし、経常損失は78.8億円の見通しです。

以上がispaceの売上高と利益に関する情報です。現在の売上高は増加していますが、経常損失が続いており、将来の利益の確保に向けた取り組みが課題となっています。

5. 成長性と収益性

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ispaceの成長性と収益性について見ていきましょう。

売上高の伸び

ispaceの売上高は年々伸びており、成長企業と評価できます。直近の決算では、売上高がさらに伸び、2023年3月期の予想売上高は前期比46.0%増の9.8億円となっています。また、2024年3月期の売上高は過去比で529.7%増の61.9億円を見込んでいます。これは非常に大幅な増加率です。

利益の状況

一方、利益面では苦戦を強いられています。2018年度から2022年度までの利益は赤字となっており、2023年3月期の経常損失は112.8億円となっています。しかし、2024年3月期には経常損失が78.8億円まで縮小する見通しです。利益の改善が期待されています。

ROEとROAの状況

ROE(自己資本利益率)とROA(純資産利益率)は、企業の収益性を示す指標です。ispaceのROEはマイナスとなっており、正の数値を示していません。同様に、ROAもマイナスの値を示しています。これは企業の収益性が低いことを示しています。

安全性の悪さ

ispaceの自己資本比率は19.0%となっており、自己資本比率の目安である30%には及びません。したがって、安全性は悪いと言えます。投資を検討する際は、リスクを考慮する必要があります。

以上の点を踏まえると、ispaceは売上高の成長性がありながらも利益性の課題を抱えています。宇宙関連の事業に将来性がある一方で、赤字が大きい状況です。投資を考える場合は、長期的な視点で検討する必要があります。

まとめ

ispaceは月面開発事業に特化し、売上高の成長性は高いものの、利益と収益性の面で課題を抱えています。2023年3月期の経常損失は112.8億円と大幅な赤字となっているものの、2024年3月期には78.8億円まで改善が見込まれています。ペイロードサービスの需要増加や、新たなパートナーシップサービスの獲得により、今後の業績回復が期待されます。一方で、自己資本比率が低く安全性に懸念があるため、投資を検討する際は長期的な視点が必要不可欠です。今後のispaceの動向に注目が集まるところです。

よくある質問

ispaceの主力事業は何ですか?

ispaceの主力事業は月面開発事業です。同社は月面開発事業に特化しており、ペイロードサービス、データサービス、パートナーシップサービスの提供を行っています。今後3回の月面着陸ミッションを計画しており、2024年までに実施する予定です。

ispaceの業績はどのような状況ですか?

ispaceの直近の売上高は前期比46.0%増の9.8億円となっており、成長傾向にあります。一方で、経常損失は112.8億円となっています。ただし、2024年3月期には売上高が61.9億円、経常損失が78.8億円まで改善される見通しです。

ispaceのIPO計画はどのようになっていますか?

ispaceは宇宙ベンチャーとして初めてのIPOを控えています。想定される発行価格は244円で、公開規模は50~70億円になる見込みです。一部の公開株は海外でも販売される予定であり、需給のタイト化が予想されています。

ispaceの株価指標はどのような状況ですか?

ispaceのPERは現在赤字のため算出できませんが、PBRは15.20倍と株価が純資産に比べて高い水準にあります。また、EPS(1株当たり純利益)とBPS(1株当たり純資産)の値は確認できませんでした。

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