D2C事業者向けのネット広告やマーケティングサービスを提供する売れるネット広告社の概要、株価動向、事業内容、業績や成長見通しについて詳しく解説します。同社は今年10月にIPOを控えており、投資判断の参考になるでしょう。売れるネット広告社について知りたい方は、ぜひこのブログをご覧ください。
1. 売れるネット広告社の概要
売れるネット広告社は2010年1月20日に設立された企業であり、D2C(ネット通販)事業者向けに特化したサービスを提供しています。同社は「最強の売れるノウハウ®」を用いて、関わる全ての企業を100%成功に導くことを企業理念として掲げています。2023年9月19日には東京証券取引所に上場承認され、2023年10月23日にはIPO(新規上場)する予定です。
1.1. 設立と上場承認
- 売れるネット広告社は2010年1月20日に設立されました。
- 2023年9月19日に東京証券取引所に上場承認されました。
- 2023年10月23日にIPO(新規上場)する予定です。
1.2. 企業理念
売れるネット広告社の企業理念は、関わる全ての企業を100%成功に導くことと、世界中に多くのドラマを創り出すことです。この理念にもとづき、同社はクライアントの成長を支援しています。
1.3. 主要サービス
売れるネット広告社はD2C(ネット通販)事業者向けに以下のサービスを提供しています:
– ネット広告/ランディングページ特化型クラウドサービス
– マーケティング支援サービス
同社は効果的なインターネット広告やマーケティング戦略を通じて、D2C事業者の成長を支援しています。売れるネット広告社は、豊富なノウハウと専門知識を活かし、顧客の業績拡大に貢献しています。
2. 株価の動向と要因分析
売れるネット広告社の株価は2024年に入ると急騰しましたが、その後下落が続いています。株価の動向には以下の要因が影響しています。
2.1 上昇要因
売れるネット広告社の株価が上昇した主な要因は以下の通りです:
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1月10日に、グローバルフィンテック企業「SocialGood社」への出資を発表しました。この出資は、事業拡大への期待を高め、投資家の関心を引きました。
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1月16日には、D2C業界特化型M&A仲介事業サービス「売れるD2C業界M&A社」の設立計画を発表しました。この計画は、新しい事業展開による成長を期待され、株価の上昇に寄与しました。
これらのニュースにより、売れるネット広告社の事業の拡大に対する期待が高まり、株価が上昇しました。
2.2 下落要因
一方で、株価が下落した要因は以下の通りです:
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2月21日に株価が最高値を記録した後、市場の加熱感による反動で株価が下落しました。このような一時的な動きは、投資家の心理的な影響を受けることがあります。
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3月4日には、主力サービス「売れるD2Cつくーる」にAIライティング機能の検証開始を発表しましたが、その後も株価は下落傾向が続いています。この発表が、投資家に対して不安を与えた可能性があります。
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3月15日の大引け後には、24/7の業績予想を下方修正し、経常利益の大幅な減少が見込まれることを公表しました。このような業績の下方修正は、投資家の関心を減少させ、株価の下落に繋がりました。
これらの要因により、売れるネット広告社の株価は下落しました。
株価の動向は、一時的な要因や投資家の心理的な影響を受けることがあります。売れるネット広告社の場合、良いニュースがある一方で業績の不安定さが株価の下落要因となっています。投資判断を行う際には、リスクとリターンを慎重に考慮することが重要です。
3. 事業内容と戦略
売れるネット広告社は、D2C(ネット通販)事業者向けにマーケティング支援サービスを提供しています。以下では、当社の事業内容と戦略について詳しく説明します。
3.1 ネット広告/LP特化クラウドサービス
当社はD2C事業者のためにクラウドサービスを提供しており、ネット広告やランディングページ(LP)を特化したサービスです。特に、主力サービスとして「売れるD2Cつくーる」を提供しています。このサービスには、ランディングページの制作、申し込みフォーム、フォローメール配信、フォローLINE配信、フォローSMS配信など、効果的なD2C広告に必要な機能が網羅されています。D2C事業者はこのサービスを利用することで、効率的なフローを作成し、レスポンス獲得から引き上げ施策までをスムーズに実行することができます。
3.2 マーケティング支援サービス
当社はマーケティング支援サービスも提供しています。具体的には、当社のクラウドサービス「売れるD2Cつくーる」を利用しているクライアント向けに、インターネット広告配信サービスを提供しています。このサービスは、クライアントのランディングページへの一般消費者の集客を支援します。さらに、広告出稿後の改善点の分析や売れるD2Cつくーるの仕組み改善なども行い、クライアントの広告の費用対効果を最大化するための連携サービスも提供しています。
3.3 戦略と展望
当社の戦略は、「最強の売れるノウハウ®」を活用し、すべての企業を100%成功に導くことと、世界中に素晴らしいドラマを創造することです。当社はD2C事業者が当社のサービスを活用することで、インターネット広告の費用対効果を改善し、業績を拡大することを目指しています。
将来展望では、国内EC市場の拡大やD2C事業者の需要増加などの成長が予測されています。当社はこれら市場の成長に合わせて事業を拡大し、さらなる発展を目指します。また、法規制の厳格化や競争の激化なども課題として存在しますが、当社は法規制を順守しながら広告効果の向上に取り組むなど、柔軟な戦略を展開しています。
売れるネット広告社はD2C事業者向けのマーケティング支援サービスを通じて、顧客の業績拡大をサポートしています。事業内容と戦略の柔軟性、市場の成長見込み、法規制への対応など、様々な要素が投資判断に影響を与えることに留意し、当社の将来に期待することができます。
4. 業績と成長見通し
売れるネット広告社の業績はしっかりと推移しており、将来的な成長も見込まれています。以下に売上高と経常利益、純利益の推移を示します。
- 2020/7: 売上高 2,769百万円(伸び率 46.6%)、経常利益 205百万円(伸び率 28.4%)、純利益 136百万円(伸び率 31.3%)
- 2021/7: 売上高 2,400百万円(伸び率 -13.3%)、経常利益 194百万円(伸び率 -5.5%)、純利益 134百万円(伸び率 -1.6%)
- 2022/7: 売上高 843百万円(伸び率 -64.9%)、経常利益 ▲67百万円、純利益 ▲52百万円
- 2023/7: 売上高 959百万円(伸び率 13.7%)、経常利益 166百万円、純利益 113百万円
- 2024/7予: 売上高 1,051百万円(伸び率 9.5%)、経常利益 245百万円(伸び率 47.1%)、純利益 152百万円(伸び率 34.1%)
2024年7月期の業績予想では、売上高が前期比9.5%増の10.5億円、経常利益が同47.1%増の2.4億円と増収増益が見込まれています。これは国内EC市場の拡大などによるものであり、将来的な成長を示しています。
一方で、業界環境には注意が必要です。WEBマーケティング広告における規制が厳しさを増しており、広告表現に対する注意が必要です。しかし、売れるネット広告社は法規制を遵守しながら広告効率の向上に努めており、広告活動の改善に取り組んでいます。
また、クラウドサービスにおいては、売れるD2Cつくーるクライアント数が増加しており、サービスの需要も堅調に推移しています。費用面では、2022年7月期は積極的な投資を行っていましたが、2023年7月期は投資の選択と集中を行い、効率的な経営に取り組んでいます。
売れるネット広告社は、業績の安定的な成長を見込んでおり、将来的な成長性を秘めた投資対象と言えます。しかし、業界の環境変化にも注意が必要であり、投資判断には慎重さが求められます。
5. 投資判断のポイント
売れるネット広告社への投資判断について、以下のポイントを考慮することが重要です。
1. 株価の動向と要因分析
売れるネット広告社の株価は過去に急騰したり下落したりと変動が激しい傾向にあります。過去の株価動向を分析し、株価上昇/下落の要因を把握することが大切です。2024年に入って株価は急騰したものの、その後は下落が続いています。
2. 業績と成長見通し
売れるネット広告社の業績はまだ安定しておらず、24/7期の予想は下方修正されています。利益が伴っていない点に注意が必要です。しかし、新たな事業やAmazon関連の取り組みなど好材料も多く、将来の成長性に期待が寄せられています。
3. 財務の健全性
売れるネット広告社の財務状況は健全であり、無借金経営です。有利子負債比率も0%であり、安定した財務基盤を持っています。
4. 配当政策
売れるネット広告社は、内部留保を考慮しながらも成長投資を優先し、現時点では配当を行っていません。配当を重視する投資家には向かないかもしれません。
5. リスクとリターンのバランス
売れるネット広告社の投資はハイリスクハイリターンと言えます。業績の不安定さや株価の変動性など、リスクが伴いますが、将来の成長性や好材料も多く、リターンの可能性も高いです。投資判断は、自身のリスク許容度や投資目的に合わせて慎重に行う必要があります。
以上のポイントを総合的に考慮し、売れるネット広告社への投資を判断することが重要です。投資にはリスクが伴うため、自身の判断で慎重に行うようにしましょう。
まとめ
売れるネット広告社は、D2C事業者向けのサービスを提供し、安定した財務基盤を持っています。しかし、業績の変動や株価の振れ幅が大きいため、リスクも高い投資対象といえます。今後の成長性に期待はありますが、配当を重視する投資家には適さない可能性もあります。自身のリスク許容度と投資目的に合わせて、慎重に判断することが重要です。
よくある質問
売れるネット広告社はいつ設立されましたか?
売れるネット広告社は2010年1月20日に設立された企業です。
売れるネット広告社の企業理念は何ですか?
売れるネット広告社の企業理念は、関わる全ての企業を100%成功に導くことと、世界中に多くのドラマを創り出すことです。この理念に基づき、同社はクライアントの成長を支援しています。
売れるネット広告社の株価はどのように推移していますか?
売れるネット広告社の株価は2024年に入ると急騰しましたが、その後下落が続いています。株価の上昇要因には、グローバルフィンテック企業への出資や新事業の立ち上げなどがあげられます。一方、下落要因には一時的な市場の反動や業績の下方修正などがあります。
売れるネット広告社の今後の成長見通しはどうですか?
2024年7月期の業績予想では、売上高が前期比9.5%増、経常利益が同47.1%増と増収増益が見込まれています。国内EC市場の拡大などによる需要増加が背景にあります。ただし、WEBマーケティング広告の規制強化などのリスクにも注意が必要です。